アガスティア聖者は、約5000年前におけるアーユルヴェーダというインド伝統医学のスーパーマスターでした。薬とハーブを研究し、開発した人です。
聖者は海の神様(水差しから生まれた神様)とは以前から喧嘩をする悪い仲でした。ある日浜辺にすずめの巣があり、その巣が波で壊れてしまいました。すずめは聖者に助けを求めると、聖者はそれが海の神様の仕業だと悟ります。聖者は持っている力で水の神様を海の水ごと自分の腹に入れ、水の神様をこらしめました。そして深く謝った水の神様を、尿として出しました。海の水がしょっぱくなったのはこの話からだと言われています。
神々や聖者・人間を作る前に存在していて、ブラハンマ神(日本でいう梵天様、創造の神の長男)にあたるのがスガーです。オウムの顔をしており、人間の言う事を全て聞いていて、人間の真似をするのが上手です。
スガーはブラハンマ神が作ろうとしている人間の過去・現在・未来を聞き取る事、読み取る事、喋る事が出来、遠い木の上に止まって、ラーマ神が考える人間のプログラムを葉に記しています。このため、スガーは他の聖者と予言スタイルが異なります。
聖者になる前は王様として暮らしていました。パワフルで権力が強くお金持ち。当時の名前はウィスワ・ミトラ。彼は心を改め修行する事を選び、王様をやめてお坊さんとなりました。
苦しい修行の末とてつもない超能力を身につけましたが、これを見た他の神々が嫉妬し、素行が悪い彼を聖者と認める事を許しませんでした。彼は神々に認めてもらえるよう何度もお願いをしましたが叶わず、考えた結果、自分の力を表現しようと地球上に人間のいない恐竜ばかりの世界を作って見せました。もともと神々が作った世界が無くなってしまったので、それに困った神々は会議を開き、彼を認める事にしました。納得した彼は世界を元に戻しました。
その時から彼はコウシカ(実力による聖者、努力すれば普通の人でも聖者になれると言う意味)と呼ばれるようになり、人々の運命を葉に記すようになったと言われています。
聖者として初めての存在。もっとも根源であり、救世主の神 ヴィシュヌ神、毘沙門神と同等の、世の治安を守る人。
長い間雨が降らなくて人々が困っていた時、ビルグ聖者が瞑想して見ると、ヴィシュヌ神が寝ているではないですか。聖者はヴィシュヌ神の元へ行き、ヴィシュヌ神を起こそうと右足で胸を蹴ります。するとヴィシュヌ神の身体はまるで鉄のような硬さで、ヴィシュヌ神は逆に聖者の足の方を心配しました。聖者は申し訳なさでいっぱいになりました。ヴィシュヌ神は話します。「あなたがなぜここへ来たかは分かっていましたよ。雨を降らせて欲しいからでしょう。私は、雨の神様が雨を降らし天の神様が太陽を照らす事を人間が感謝せず当たり前のように考えているものだから、この現状を分からせるためにわざと雨を降らさなかったのです。寝ているのではなく瞑想していたのです。」
隣にいたヴィシュヌ神の妻(お金の神)はこの聖者とのやりとりを全て見ていて、夫に迷惑をかけた聖者の事を呪いました。「あなたにお金が入らないように、私はあなたの前に姿を見せません。」妻はビルグ聖者にそう言いました。
ビルグは反省し、さらに修行して力を付けますと誓いました。そして実際に力を付けて古代インド占星術を発明し、ヴィシュヌ神の妻が来なくてはいけないほど、多くの信者がやってきてお金が入る様になりました。ビルグ聖者は実力を身につけてお金を手に入れたのです。